台風10号．いろいろな点でこれまでの台風とは違うと感じたのは私だけだろうか．当初の気象庁の予測進路が大きはずれたこと，これはまあ珍しいことではないが，その背景はなんだろう．またまたよからぬことの前触れでないことを祈ってはいるのだがね．
まず，この夏，昨年とならんで過去最高の平均気温となったこと．平均気温1.67度高いと．これ，1度でも高いと相当暑く感じるものだが，これまた格段にあつい．これはどうも太平洋高気圧が日本列島上空に居座ったこと．また，例年偏西風というものが出るのだが，これは例年より北に蛇行しているというのもあるそうな．その結果か41度！栃木県佐野市，最高気温を記録したということ．ある80歳すぎの女性，昔，まだ女学生のころ毎日日記で温度を記録していたのだが，30度越える日なんてめったになかったわよ．たしか１〜２回ぐらい・・・・だわとおっしゃっていた．
また，海面水温が平年に比べて極端に高まった状態が続く，「海洋熱波」も原因の一つ．すなわちその海面温度の上昇は過去に類をみないほど高いことが観測されたとのこと．その結果で説明できるようだが，なんともいえず，ノロノロとした台風の動き，「滞留」というそうだが，そういう状態とのこと．
台風は最大気圧980hPaからいきなり935hPaとなった事も例外的事項だ．そして，その被害は，甚大なものだ．関東であまりつたわっていないが，鹿児島，宮崎，四国と大きな被害がでた．死者もでたとのこと．鹿児島、宮崎の2割停電，関東でも，とくに神奈川県．東京なども水没したりもしたのだ．この暑い日々に停電や断水はつらいものがあるね，静岡県には線状降水帯というものあちらこちらでたと．
新幹線が停止，三島ー名古屋で停止した．もっともこの時期，関西に出張していた方々はなんとか米原，敦賀に到達し，そこから北陸新幹線周りで関東に戻ることが可能であったと．北陸道そもそも源平・南北朝時代〜戦国時代まで我が国にとっては東海道とならんで重要な役割があるね．北陸新幹線というもの，やはり米原京都までつながるのは必要な事なのかな．．
どうなるか、気候変動という恐ろしさよ，もはやその対策はなんとしてもやらないと，取り返しが付かなくなる気がしているのは，私ひとりではないのだが・・・
結局，人類はみずから滅ぶしかないのかね．
