gusonの日記

脳外科勤務医.仕事,茶と書,仏教,趣味,その他について独り言です.

2024-01-01から1年間の記事一覧

Operating theater

ここ10年における脳神経外科手術の進歩、それは下記三つ。 ナビゲーション 電気生理学的モニタリング CUSA まずナビゲーション。これ、今やあらゆる脳外科手術に必須のアイテムである。摘出の場合、まず、位置をリアルタイムに知る必要がある。そのためには…

なにかが外れてしまった

タガガ外れたとしか表現できないような事象を誰とは言わないものの、そういった人や事象がある事、ときに見かけることがある.いったいどうしてしまったのだろう?ということである.これはよくよく注意していないといけない.その最悪の事態にいたるまで,…

機械的血栓回収術について

脳血管内治療について重要な手技の一つである.この治療,脳卒中急性期で血管再開通療法の事をいう.エビデンスレベルはとても高い.すべての脳血管内治療医にとってマスターせねばならない重要な手技だ.ただ,どうしても考えねばならないのは有害事象との…

世界は慈悲の海

やはり横田南嶺師匠の「無門関に学ぶ」より. まず,修業道場の弟子が師に問う.仏法とはなにか,それに対して師は言う「朝食は食べたか」「ハイ」「では食器を洗いなさい」修業道場であるから,朝食というものは粥と梅干し,香の物程度しかない.そして,食…

茶筅供養そして席を立てること

私の所属している社中では茶筅供養を年末行事としている.私は入門したころはまだ茶筅を燃やすという行事があったが,今や消防法のしばりもあって,1〜2本炭で焼いて終わりとなる.ここで薄茶の小間席,席主もキチンと定められ道具がまた素晴らしい.この…

三体II 黒暗森林再び

さて、またこの話題である。まず、フェルミのパラドックスから。地球外文明が存在する可能性が高いにも関わらず、それが存在する証拠を認めていないと。 暗黒森林。森では男は狩人、女は罠。宇宙は暗黒森林そのもの。他者の、別の生命体の存在を知った途端、…

脳動脈瘤に対する血管内治療

脳動脈瘤に対する血管内治療はコイル塞栓術,そしてフローダーバーターによる血流の変換,WEBという瘤内塞栓による血流うっ滞など種々のストラテジーがある.今や,さまざまな戦略が出ている.前日問題にしたのは,コイル塞栓術,もっとも古い手技における方…

名人の治療

脳動脈瘤に対する血管内治療、一発勝負であって戦略の誤りは致命的事態となる。とくに脳動脈瘤は、治療者の力量が問われる、その治療はいろいろな選択肢があって今回は、ある名人の治療を拝聴した。この分野は若い先生中心であって、私より年上の先生はめっ…

つれづれわぶるひと2

つれづれわぶる人。結局皆、つれづれわぶる人であり、そこからの立ち位置を考える。つれづれなるままに生きること、それをしないと本当の意味で人生を楽しむことができない。しかしその境地は容易ではない。 つれづれわぶる人とつれづれなるままに生きること…

つれづれわぶる人

は,いかなる心ならん.まぎるる方なく,ただ,ひとりあるのみこそよけれ.世に従へば,心,外の塵に奪われて惑ひ易く,人に交われば,言葉,よその聞きに随ひて,さながら,心にあらず.【徒然草:第七十五段より中略】 つれづれわぶる人・・・つれづれわぶ…

森山俊宏氏は公益通報者保護の専門家であること

森山氏は百条委員会に招聘され公益通報者保護法について講演されている.彼がさまざまな点でこの分野の専門家であること,疑う余地はないだろう.ところが,ここでもなぜか立花氏らが攻撃していたということ,氏に対する誹謗中傷である.Arc timesにて論じて…

アラブの春からアサド政権の崩壊

2010年アラブの春・・・このアラブ世界で起こった民主化運動の影響でこの地域の政情が不安定となり、民主化を求める大衆がデモを行いいずれ内戦へと発展、民主化を求める運動は拡大しかつ,大量の難民が発生.その最終的な場所がシリアであった。アサド政権…

ドローン考

ドローンが一般的に用いられつつある。その用途としては空撮用、点検用、測量用、中継用、運搬など。今のところどの程度用いられているかだが、それはかなり広がっている。ドローンを扱う専門業者もあるだろう。 基本、ドローンの運用に運転免許みたいなもの…

防犯カメラ設置した

自宅、両親が住んでいた所だが、今年、昨年、母、父が亡くなり、今は空家になっている。実家は船橋市の郊外にあり、そこそこ広い二階建ての一戸建て。元々、二世代で住めるようにと1階2階と独立している。玄関は同じ。父が65歳で設計図から建築した。そして8…

生死について

横田南嶺師匠の「無関門に学ぶ」を読んでいる.まず,無とは何かということで趙州和尚の無の話,犬に仏性はあるか,というところから始まる.無とは何かということである.師匠の円覚寺に通い出しておおむね10年経過しているが,臨済録,スッタニパ-タやダン…

TBS報道特集

ようやく,オールドメディアでこの件を冷静に取り上げ始めている.まったく遅きに失した.もっと早くから取材し事実を明らかにするというジャーナリズムという機能はどうして不全状態であったのだろう. - YouTube そういうものだ・・・しかし,これで済まし…

立花か反立花か

立花氏側と思われる石丸幸人弁護士が今度は郷原氏を刑事告発したと。一体どう言う展開であろうか?スラップ訴訟もどき?これは刑事告発というパターンでもあるのか.また,昨日でリンクした郷原弁護士の刑事告発したことについて,福永氏が解説。このお方は…

元県民局長の公用PC中身は復元されたファイル

まったく公用PCの中身と称して,元県民局長の文章が次々に表に出ている.不倫の具体的内容,小説までこと細かにである.死者の名誉を棄損しても違法ではないと,しかし・・・日本人としてどうなんだろう.それにしても公用PCの恐ろしさである.まったく,私…

県内部情報が外部に流出したことの波紋

今回の選挙,結局二つの報告に集約しつつあるように思われる.いずれも刑事告訴にいたっている.波紋は広がっている。Arc timesでもこの問題に触れている.さらには昨日のブログで記載した情報が議論され,謎はいっそう深まったというコメントが出た.すなわ…

公開された公用PCの問題のフォルダは押収された後にコピペされた

以下、菅野完氏の本日のライブ動画より。 - YouTube まずはじめに。事の発端は昨日、立花氏が元県民局長の 公用PCの中身の一部を公表した。私自身も個人情報漏洩に抵触しかねないその文章の内容はどうでもよろしい。故人の名誉、単純に道義的に尊厳を毀損し…

暮らしと掟:バルサ再び

バルサとチャグムについて再び.そこの教訓には学びがあると思われる. 生き方を徹底するためには,かずかずのご縁が出来てしまい,恨みを買うこともある.その中にある,運命.タンダ,トロガイ,シュガさまざまな魅力あるキャラクターの登場.各人の職業,…

バルサとジグロの死生観

苛酷な運命,それは身分制度の不条理さも含む.底辺で這いつくばって生きていかねばならない庶民と高貴な身分.それぞれに言い分はあろうと,そして,どちらの側にたつか.その立ち位置で相違してくる.底辺にいる限り立ち位置はおのずから庶民側となるのだ…

バルサとエリン

この名前、知ってる人はどのくらいいるだろうか?上橋菜穂子氏の作品に登場するヒロイン達である。 共通項がある。素晴らしい素質をもちながらも、不条理に親を殺され、幼い頃から一人で生きると言う過酷を強いられる。両親とも、善良な市民であり亡くなるま…

納得してやるタイプかそうでないか

また,三体ネタである.三体Ⅱ上にでてくる話だ.面壁人ルオジーに仕えることになった中国人の元警察官,かれは従軍しており軍隊の経験もある人,それと欧米人,の2人のスタンスだ.中国人警察官にしてみれば命令だからやる,それだけである.欧米人は納得し…

Shogunを観る

ディズニープラス,月1000円と少々高いのだが,単身赴任していることもあり,家内のチェックは甘くお許し頂く.単身中メンタルがやられて稼ぎが減っても困ると思ったか。もちろん自宅でも見れるが家内はあまり興味が無いようだ。 それにしてもさすがに,エン…

血管内治療医のお仕事

まず、臨床家である。そして、血管内治療は手術と相違すること一点ある。基本的に攻性である。常に先手を取る必要がある。適切なタイミング、こちらの準備に関係なくなさねばならない。 脳血管内治療について.まず,戦略がある.それは治療目標をたてるとい…

プロとは

元博報堂本間龍さんの解説。 - YouTube この兵庫県知事選における広告会社の解説動画である。宣伝広告業界と言う世界に長くいた人だけに解説はよく理解できた。本来、業界では、広告のノウハウをここまで公にオープンする業界の人はいないと。ある種企業秘密…

兵庫県知事選の背景3 公選法違反続報

余波はまだ消えない。 ここに至っていよいよアウトか、と言う疑惑が出てきた。もういい加減にして欲しいところだ、と兵庫県民ではない私でさえそう思う。 - YouTube さとうさおりさんが取り上げている。このお方、政治家で今後も議員等公職に就くことを目指…

兵庫県知事選の背景2 公選法違反

初登庁でのご挨拶。やはり、独裁者的トップダウン構造を想定されているとの事。- YouTube本間龍さんの解説動画である。まず、立花氏の分析、ネットでの動画拡散状況。断トツに視聴回数の多さが目立つ。ただ、本間氏はマスコミの問題も率直に指摘された。候補…

兵庫県知事選の背景1 貧困

確かに今回の選挙結果、貧困が背景にあり社会に対する漠然とした不公平感、澤田晃宏さんの解説が優れている。- YouTubeSNSでの誹謗中傷や立花氏の振る舞いは単にそのトリガーを引いただけだ。根本的には兵庫県民の不満、不信感。なぜ、こんなに生活が苦しい…