gusonの日記

脳外科勤務医.仕事,茶と書,仏教,趣味,その他について独り言です.

三体について

筆者と話たいものだ。その世界観.戦争というものを全く別の観点より描かれている。中国には脳外科医の友人も多い。その友人とこれについて話をしたいものだ。もっとも、脳外科医でSF好きは多くないね。そして三体のこの作者、私より2歳若い、ほぼ同年代である。

 

本国では2008年単行本となったそうだが,2019年に日本語訳がでて,それから全三巻すべて翻訳が完了したのは2022年とのこと.そもそもなぜ、黒暗森林という概念が提唱されたのだろうか.異星人との友好関係,敵対関係,侵掠の究極がこの黒暗森林というものである.明らかに地球の中での戦争と言う概念を単なる拡張してはならないと言う、当たり前の事だ。

 

作者にとっては、明らかなのであろう。次元の喪失とか,時間というものの概念についてそのスケールに圧倒される。作者のイメージであろうか、もちろん、このもちろんという言い方はどうかと思うが、アメリカ、ヨーロッパ、そしてわが国も表象的イメージが出てくる。

 

何より現代中国の事情がよくわかる。若い人の自由さ、韓流とも相違している、中国と言う政治体制の中で、やはり自由というもの、中国も決して軽視していない事がわかる。

 

しばしば描いていく。